文藝春秋の新谷学「きれいごとだけでは稼げない」

 

投稿者:グッビオのオオカミさん

  

文芸春秋社の新谷学氏が2021年7月28日に興味深いコメントをプレジデントオンラインに残していました。

 

「きれいごとだけでは稼げない」 週刊文春が不倫報道をやめない本当の理由 人間が動くのは大義より欲望である

https://president.jp/articles/-/48146?page=1&_gl=1*1elmnsy*_ga*blN1WjNvOWV0WTg3UXRUYnRCQnlkMlJFWjJvNGZDVHJBQU5YNzFkYjZMbU5WR280UFNiUUtKekNkcHNiRGJxdg..*_gたa_CK5MV7W9KC*MTcwOTYyODcwMC44LjEuMTcwOTYyODcwMC4wLjAuMA..

 

『デジタルシフトを開始してすぐに気がついたのは、この世界は非常に過酷で、苛烈な戦場だということだった』

 

つまり、紙媒体からオンラインも手掛け、熾烈な売り上げ競争になりふり構わずにスクープを取る様になって行ったという事でしょう。

 

記事では甘利大臣のスクープよりもベッキー氏の不倫の方が10倍読まれた事から、社会的意義よりも欲望を刺激するものに人は喰らいつくと書いています。

 

『当時の甘利大臣のスクープは、贈収賄現場を完璧に押さえた週刊文春史上に残るものだ。

現職の大臣を辞任に追い込んだきわめて社会的意義の大きいスクープだったが、デジタルでは、ベッキーさんの記事が10倍読まれた。

つまり10倍稼いだということになる。

これが厳然たる事実だ。

ジャーナリズムという大義よりもむき出しの欲望に人の心は動く。

これがデジタルのリアリティだとまず認識しておく必要がある』

 

そして新谷学氏はスコット・ギャロウェイの著書『GAFA 四騎士が創り変えた世界』を引用しつつ"大事なのは、人間の脳みそと心と性器をつかむことだ"とし、こう語ります。

 

『脳みそは知識欲、知りたいという欲望。心は感動したい、泣きたい、あるいは怒りたい、喜びたいという欲望。性器は要するに性欲だ。そのどれかを刺激すれば、人はクリックする。つまり数字を上げ、稼ぐことができる。GAFAは人間の本能を支配しているから強いのだ』

 

知識欲と心と性欲??

そのどれかで人はクリックする??

だからあんなに下衆なのか!

 

不倫だ性加害だと、性の話題にこだわるのは結局それが手っ取り早く売り上げにつながるからか!

 

最後にたけし軍団とFRIDAYが80年代に揉めた事件を引き合いに出し、部数競争だけで俗情に訴えるだけの雑誌になってはいけないなどと語っているが、いやそのクリックからの売り上げ欲しさに"知識欲と心と性欲"を刺激し続け、ジャニーズ事務所は廃業の危機に陥り、松本人志氏は芸能活動を断たれ、宝塚歌劇団はパワハラの巣窟扱いされ、椎野カロリーナ氏はせっかく努力して得たミス日本を辞退する異例の状況を招いたのです。

 

私にはだいたい想像がつく、最初は熱愛報道だったものが、不倫報道となり、性加害報道にまでエスカレートしたのでしょう。

刺激などは"飽きる"もので、売り上げを上げ続けたいならば、どんどん過激にせざるを得ないのです。

 

週刊文春の一連の不倫報道や性加害報道がなぜあそこまで悪質で無倫理なのか、その理由はこの記事でよく分かりました。

 

私はもう「文春砲」などは笑えません。

極めて残酷で有害な、魔女狩り村の集団リンチになっているからです。 

 

 

(管理人カレーせんべいのコメント)  

 

スキャンダリズムで、人の感情を揺さぶること自体は、私は否定しません。

 

ただ「寄生虫が宿主を殺すな」と言いたい。

 

それが最低限の仁義だろう。

 


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コメント: 11
  • #11

    古也 (日曜日, 10 3月 2024 00:32)

    物語は限度があるのだが…。
    文春は大丈夫なんかいな。混乱の種を撒くものはしっぺ返し以上を食らうのに。

  • #10

    大阪の一会社員 (木曜日, 07 3月 2024 21:37)

    取材される側に慣れていないからなのか、ボロが出てますね。
    要は、「他人の不幸は密の味」とばかりに煽るだけの雑誌です。
    週間文春は。
    それを、「文春砲」等ともてはやすから、勘違いする。
    #7sparky様のおっしゃられる様に、大衆もバカです。
    勝海舟ならぬ、バカ大衆です。

  • #9

    ひとかけら (木曜日, 07 3月 2024 16:25)

    マスコミや週刊誌は都合よく有名人を持ち上げ大衆が興味が無くなったら引きずり下ろす。大衆は高貴な人を引きずり下ろす快感を覚えたら歯止めが効かない。ある意味大衆とメディアは蜜月関係に有るということですね。いずれ全ての文化がキャンセルされたらメディアはアブクを使って稼ぐ事が出来なくなるのを自覚すべきだと思います。

  • #8

    リカオン (木曜日, 07 3月 2024 13:41)

    小林先生の秘書だったピャーポさん(末永直海さん)もXで新谷のサイコパスについて語っていますね。

    https://x.com/decoribito/status/1765063416631419342?s=51&t=4hxy-jjKuJl1Me7nEjQNRw

  • #7

    sparky (木曜日, 07 3月 2024 08:12)

    スキャンダルに走るのはその方が雑誌が売れ、サイトのPVが延びるから = 国民が雑誌を買いサイトを観るから。そして記事を鵜呑みにして人を吊るし組織を壊し文化を潰すから。
    主犯はマスコミではなく国民ではないのか。

  • #6

    千本通り (木曜日, 07 3月 2024 02:42)

    ベッキーの不倫記事で味をしめたというわけか。有名人の下ネタは金になると。この手の記事に簡単に飛びつく一般大衆にも問題あるけどね。

  • #5

    あるでぃー (木曜日, 07 3月 2024 00:42)

    新谷総局長、「皇室関係の記事も長く読まれる傾向」でデジタルでPVを稼ぐには使える〜的な事もいけしゃーしゃーと述べてますね。
    この寄生虫の親玉には仁義の欠片も血の通った温情も感じられません(虫だからか、、、)。あるのはニヒリズムと左翼的な破壊願望と拝金主義くらいか。よく効く虫下しが欲しい。

  • #4

    田舎のおっちゃん (水曜日, 06 3月 2024 23:31)

    庇いたくは無いけど、本当言うと週刊文春そのものはただ以前と同じような事をやっているだけなのかもね···。
    近ごろの新聞記者やらニュース番組の解説委員やら大学(特に東大)のセンセイやらが超々週刊誌好きで、勝手に飛びついてキャンセル自警団を組織して暴れ始めただけとも言える。
    もはや一般国民はあまり週刊誌を手に取らなくなったのに、最近のこれらの人たちの週刊誌好きは度をこしてますわ。
    発売日になると新聞社の最寄りのコンビニや東大の生協にスッとんで行ってるんじゃなかろうか笑
    もっとも自警団の火付け役はやっぱり「主犯」ですからね、容赦は出来ない。

  • #3

    さとがえる (水曜日, 06 3月 2024 23:15)

    デジタルになってより過激になるのならば、
    今後冷静なメディアが出てくることで評価されるという考えはないのでしょうか...

    漠然とデジタル社会=高度化というイメージを抱いていましたが、
    より野性的に直情的な社会になっていると考えた方がいいかもしれません。

  • #2

    リカオン (水曜日, 06 3月 2024 22:58)

    「寄生虫が宿主を殺すな」とは上手い例えですね。ただ寄生虫が無くなるのは宿主が絶滅した時。そこを動的平衡に持っていかないと宿主も寄生虫も全滅してしまう。
    過剰な力を持った寄生虫は宿主が全滅する前に病原性を弱めてもらわないと。
    便所の落書き噂話のカストリ雑誌として相手にするな早く元に戻れ。

  • #1

    パワーホール (水曜日, 06 3月 2024 22:48)

    「きれいごとでは稼げない」って要は表現の自由をかさにした金儲けじゃないか。北野武のフライデー襲撃事件についても触れられているけど、取材相手の学生に全治2週間のけがを負わせるなんて酷過ぎる。